もうひとつのわたし(成望館)たち
もうひとつのわたしたち
成望館では1995年1月に発生した「阪神・淡路大震災」以降、震災の影響を受け、当時取組んでいた下請け作業が激減したことから、『まーぶる染』の取組みを始めました。ご紹介いただいた染色家さんに技法を教えていただき、ステーショナリーを中心とした商品の製作と販売を行いました。
一時は、成望館の自主製品と言えば『まーぶる染』というイメージがあったほどです。
昨今、携帯電話などの普及により、まーぶる染の主力であったステーショナリーが売れなくなり、成望館の自主製品は観光客をターゲットとした別の商品を主力とするようになりました。2020年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、お土産として売り上げを伸ばしていた自主製品の売り上げが落ち込み、自主製品を見直すことになりました。
観光業に左右されない、オンリーワンの付加価値を持つ単価の高い商品を作ることを目標に、スニーカーや、手ぬぐい、Tシャツなどを商品化しようと力を入れるようになりました。絵画やほかのアート作品のように作り手が変わってもマーブル染自体ができなくなることはなく、成望館のまーぶる染は誰が染色しても成望館のマーブル染として継続していくことができるのも、マーブル染を続けたいと思う理由でした。
そして、こんなにも魅力的で、様々な感動を生むことができるマーブル染をもっと生産性の高いものにできないかと思い、京都市の「はあと・フレンズ・プロジェクト推進事業」の「ほっとはあと製品」の商品開発伴走支援を行う「ほっとはあとラボ」の取り組みに申し込みました。
そこで生まれたのが、「もうひとつのわたしたち」マーブルアートブランド@awai_marble_kyotoです。

このAwai Marble KYOTOは、色と色が溶けあうマーブル模様のように、作り手と使い手の心が溶けあい、互いに笑い合える“相笑い(あわい)”の未来を願ったブランドと銘打っています。
障害のある人が描き出す色彩豊かなマーブル模様。それを写し留めた作品たち。
マーブル模様は、線を描きながら、交わることなく、混ざることなく模様が拡がり作られていきます。その一色一色が、わたしたちひとりひとり。
混ざることなくその人らしい生き方ができるように。
色彩で世の中を描いていくことができる社会であるように。
どの色も等しく社会を彩る美しい存在であるように。
そしてわたしたちの作る彩り豊かな作品が、誰かの生活の中に彩りを添えられますように。
生活の中に私たちが存在することを、私たちの作品が表現してくれる。暮らしの中に、温かな“相笑い(あわい)があるように。
多くの願いをのせて新しい一歩を踏み出すことができました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001092.000009612.html
この一歩を力強くリードしてくださった「はあと・フレンズ・プロジェクト推進事業」「 株式会社ヒューマンフォーラム」「mumokuteki」の皆様に厚く御礼申しあげます。

+CROSS ROAD+
2026年4月13日